洗濯機用L型ニップル(緊急止水付き)の交換方法と取り替え時の注意点です。もっとも注意する必要があるのは下記の4点です。
- 古いパイプ部分を取り外す時に水栓本体の付け根部分(壁中の配管)を折らないように注意する
- パイプ部分を外した後、水栓本体内にパッキンが残っているので取り外す
- 新しい部品からパッキンを外し、向きに注意して水栓本体に先に取り付ける
- パッキンの向きは溝があるほうが奥側
洗濯機のホースが外れたときに自動的に水が止まる(緊急止水)ようにするための部品です。
洗濯機用L型ニップル(緊急止水付き)の交換手順
1.既設の洗濯機用水栓(万能ホーム水栓)のパイプ部分を取り外す
ナット部分をモンキーレンチ等で反時計方向に回してパイプ部分を取り外します。水栓本体の取り付けがグラグラしているとナットを回す時に壁の中で水道管が折れたりするので注意します。
また水栓本体の取り付けがゆるいとナットを回すときに水栓本体が回ってしまうので注意します。
2.パイプ部分を外した後、水栓本体内に残っているパッキンを取り外す
外したパイプ部分にパッキンが付いていないときは水栓本体の中にパッキンが残っています。(ほとんどの場合パッキンは水栓本体内に残ります)
このパッキンが残ったままだと新しい部品がつきません。
▲外したパイプ部分にパッキンが付いていない状態です。
▲水栓本体内にパッキンが残っている状態。
水栓本体内に残っている古いパッキンは必ず取り外します。
3.新しい部品からパッキンを外し、向きに注意して水栓本体に先に取り付ける
新しい部品(洗濯機用L型ニップル)にはめてあるパッキンを外し、向きに注意して水栓本体に先に取り付けます。
このパッキン(Uパッキン)には向きがあります。溝がある側が奥になるように水栓本体にはめます。
そのあとパッキン部分に少し水を付けておくと新しいパイプ部分が差し込みやすくなります。
何にせよこのパッキンは新しい部品から一度外して先に水栓本体に取り付けるのが正解です。パッキンが付いたままパイプ部分を取り付けようとするとパッキンが咬みこむ可能性があるためです。(パッキンを咬みこむと水漏れします)
水栓本体にパッキンを組み込んでから洗濯機用L型ニップルを取り付けて完了
洗濯機のホースを取り付けて全完了です。
これでホースが外れたときに自動で水が止まるようになります。ただし面倒ですが洗濯機を使わないときは水栓を閉めておくようにします。集合住宅の場合は特にココで水漏れすると階下まで漏水して大変なことになりますので。
今回使用した部品は【サンエイ水栓製洗濯機用L型ニップルPY124-41TVX-16】
漏水に注意が必要ですが自分でできれば部品代2,000円程度ですみます。
サンエイ水栓製洗濯機用L型ニップルPY124-41TVX-16(楽天)
執筆者のプロフィール
- 父保有資格
・ガス内管工事士
・給水装置工事主任技術者
・電気工事士
・特監法ガス機器設置工事監督者
・GSSガス機器設置スペシャリスト
・二級建築士
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