洗面化粧台(洗面台)に付いている混合栓は、ごくまれな例を除いて混合栓部分だけの取替ができます。

混合栓が壊れたからと言って洗面台(洗面化粧台)一式を交換する必要は基本的にありません。

洗面台の混合栓が壊れて修理を依頼した時に来た人が『この混合栓は洗面台と一体だから洗面台セットで交換しないといけない』と言った時にはご注意ください。まずボッタクリ業者です。

ただし本当に混合栓部分だけの交換ができない場合もあります。


KVK製の35年ほど前の洗面台用ツーバルブ混合栓を交換した例。

▼既設 KVK製ですが型式は不明

KVK製の35年ほど前の洗面台用ツーバルブ混合栓

取り外しには専用工具が必要です。

▼洗面台から混合栓を取り外したところ

▼洗面台から混合栓を取り外したところ

洗面台の穴の直径とスパン(2個の穴の距離)が合えば他のメーカーの混合栓でも取替できます。

▼KVK製の洗面台用現行品KM66Gを取付

KVK製の洗面台用現行混合栓KM66Gを取付

今回は既設と同じKVK社の商品から取付穴径とスパンが合うKM66Gを選びました。

ちなみに楽天でKM66Gを買うと混合栓そのものの値段は6,000円くらいです。

 

本当に混合栓だけの取り替えができないケースは2つあります。

  1. 本当に特殊な形状の混合栓がついている場合
  2. 取付ナットの腐食などにより既設の混合栓が取り外せない場合

洗面台の混合栓の取り替えには専用工具とそれなりの技術が必要です。状況をきちんと説明してくれる業者に依頼する事をおすすめします。

洗面台用ツーバルブ混合栓の施工説明書 KM66Gの場合

洗面台用ツーバルブ混合栓の施工説明書

この混合栓を取り外すには専用工具で『締め付けナット』を外す必要があります。腐食などによって『締め付けナット』がどうしても外せない場合は混合栓の取替ができません。