今年も確定申告の時期になりましたので、子供(学生)のバイト代から天引きされた源泉徴収所得税を確定申告して返してもらう方法(平成27年度版)です。

今回の目的はバイト代から天引きされた¥8,046円を返してもらうことです。

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▲バイト代の年間合計額¥262,800から年間で¥8,046円源泉徴収(=天引き)されています。学生のバイト代程度(年間のバイト代の合計が103万円以下)でしたら天引きされた所得税は確定申告するだけで全額返ってきます。

必要なものはバイト先から送られてきた『源泉徴収票』、『パソコン』、『プリンタ』、『ハンコ』、『作った書類(=確定申告書)と確定申告書を税務署に郵送する封筒と切手』です。

所要時間は1時間程度です。めんどくさがらずに確定申告するようにしましょう。

また将来パートや非常勤で年金や健康保険を自分で払う事になった時や、会社が年末調整をしてくれない時は自分で確定申告する必要があります。そうなったときのために自分で確定申告程度はできるようにしておきましょう。

特に自分で年金や健康保険を払うような雇用形態の時は確定申告すると10万円以上の還付(=税金が返ってくる)があります。必ず確定申告してください。


確定申告書は国税庁のホームページで作成できます

国税庁の確定申告書作成ページ

平成27年度用確定申告書作成ページ(国税庁)

確定申告書作成ページで実際に確定申告書を作ってみます。

手順が多く感じますが実際に作業すると1時間かからずに作成できます。また画面の案内文を読めばだいたい分かるようにはなっています。

途中で間違えた場合は前の画面に戻る事もできますし、最初から新しく作りなおす事もできます。このページで作ったから税務署に連絡が行くと言う事ではありません。何度でもやり直しできます。

▼確定申告書作成ページ(トップ画面)

確定申告書作成ページ

新しく確定申告書を作るときは『作成開始』ボタンを押します。それ以外のボタンは書いてある目的の時に使います。

▼税務署への提出方法の選択 『書面提出』を選択します。

確定申告書の提出方法は迷わず『書面提出』

税務署への確定申告書の提出方法は迷わず『書面提出』を選択します。e-taxなんて使うもんじゃありません。専用の器具を買う必要がありますし手間とお金が余分にかかります。

▼提出方法の選択等入力画面

税務署への確定申告書の提出方法選択画面

『確定申告書を印刷して税務署へ提出』を選択し、生年月日を入力します。

▼申告書等印刷を行う際の確認事項を確認します。

申告書等印刷を行う際の確認事項を確認します

▼作成する申告書等の選択 『所得税コーナーへ』を選択します。

作成する申告書等の選択

天引きされているのは所得税ですので『所得税コーナーへ』を選択します。

▼入力方法選択 『給与、年金の方』を選択します。

入力方法選択画面 『給与、年金の方』を選択

▼所得の種類選択画面 『給与のみ』を選択します。

所得の種類選択画面 『給与のみ』を選択

給与所得の内容選択画面(何社から給料をもらっているかで変わります)

▼ほとんどの学生が何か所かでバイトしていると思います。2か所以上でバイトしている(=2枚以上源泉徴収票がある)場合は『2ヶ所以上』を選択します。

2か所以上でバイトしている(=2枚以上源泉徴収票がある)場合は『2ヶ所以上』を選択

▼1か所だけでバイトしている(=1枚だけ源泉徴収票がある)場合は『1か所のみ』を選択します。

1か所だけでバイトしている(=1枚だけ源泉徴収票がある)場合は『1か所のみ』を選択

ここまでが前準備です。以下はご自分の源泉徴収票を見て入力作業となります。

引き続き源泉徴収票の入力をします。

▼収入、所得金額の入力等画面

源泉徴収票を1枚ずつ入力します

『入力する』ボタンを押して源泉徴収票を1枚ずつ入力します。

▼1枚目の源泉徴収票を入力します。

学生のバイト代から所得税が天引きされている源泉徴収票

▼給与所得の入力画面(4ページある内の1ページ目)

支払い金額(支給総額)と天引きされた額を入力します。

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▼2ページ目と3ページ目は入力する項目はありません。

赤字で書いてある部分にチェックを入れます。

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▼給与所得の入力画面(4ページある内の4ページ目) バイト先の会社の住所などを入力します。

給与所得の入力画面(4ページある内の4ページ目)

▼1枚目の源泉徴収票の入力が終わると入力内容の確認画面が表示されます。

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今回は源泉徴収票が2枚ありますので上記の入力をもう1セット行います。

▼もう一枚の源泉徴収票(天引きはされていません)を入力します。(何枚かある場合のみ)

所得税が天引きされていない源泉徴収票

▼源泉徴収票の入力が終わると確認画面が表示されます。

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▼入力内容から基礎控除内であるため所得金額0円となります。(=所得税0円)

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▼すでに所得金額0円となっているので入力する必要がない画面です。

1:所得控除の内容等入力画面(入力する部分はありません)

所得控除の内容等入力画面(入力する部分はありません)

2:税額控除等の内容等入力画面(入力する部分はありません)

税額控除等の内容等入力画面(入力する部分はありません)

▼ここまで入力するといくら戻ってくるか表示されます。

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天引きされた全額が還付される(=返金される)事がわかります。

▼住民税等に関する事項を入力します。

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住民税もかかりません(=0円)ので『住民税の徴収方法の選択』は選択しなくてOKです。

学生のバイトでしたら普通は16歳未満の人を扶養していませんので『16歳未満の扶養親族』は『なし』、『別居の控除対象配偶者・控除対象扶養親族』も『なし』を選択します。

引き続き、住所、氏名、振込先銀行などを入力します。

▼1ページ目は氏名等の入力です。世帯主は一般的に親の名前を書きます。続柄は通常『子』です。

氏名等の入力画面

▼2ページ目は住所等を入力します。提出年月日は提出可能な期間の適当な日付を入れておけばOKです。多少違っても問題はありません。

2ページ目は住所等を入力

▼このセクション最後の3ページ目には振り込んでもらう銀行の口座番号等を入力します。

振り込んでもらう銀行の口座番号等を入力

※2段目の『受取方法【必須】』を選択するとそれ以下の入力欄が表示されます。

ここまでで入力は完了です。

作成できた確定申告書をPDFファイルで保存→印刷します。

ここまでで確定申告書が出来上がりますので、次の画面でできた確定申告書をPDFファイルで保存してから印刷します。

確定申告書保存、印刷画面

作成できた確定申告書のデータを保存します。

次の画面で作成できた確定申告書のデータを保存します。このデータは確定申告書の修正が必要になった時に使います。データを保存しておかないと最初からもう一度入力する事になります。

また来年確定申告する時に勤務先などのデータを読み込んで使う事ができます。

▼確定申告書データ保存画面

確定申告書データ保存画面

パソコンでの作業はこれで完了です。

▼次画面では確定申告書の提出期間などが表示されます。

確定申告書の提出期間など

▼最終画面です。お疲れさまでした。

確定申告書作成最終画面

引き続き事務作業に入ります。

▼まず作成したPDFファイルを印刷します。今回は全部で6枚でした。押印が必要なところはハンコを押します。(1か所)

できた確定申告書のPDFファイルを印刷する

こういった書類のハンコはスタンプ印(シャチハタ)はダメです。朱肉で押すハンコであれば実印や銀行印じゃなくても問題ありません。(いわゆる三文判でOK)

▼天引きされた¥8,046円が全額返金(=還付)される事がわかります。

天引きされた金額が全額返金される事がわかります

今回提出するのは6枚あるうちの3枚だけです。

第1表→1か所ハンコを押して提出
第2表→そのまま提出
添付書類台紙→源泉徴収票(ホンモノ)を貼って提出

▼『控え』と書いてある紙は自分用の控えです。提出する必要はありません。

▼『控え』と書いてある紙は自分用の控えです。提出する必要はありません

▼『添付書類台紙』には源泉徴収票のホンモノを貼り付けます。

▼『添付書類台紙』に源泉徴収票のホンモノを貼り付けます

▼『提出書類等のチェックシート』に提出する必要がある書類がどれか書いてあります。

▼『提出書類等のチェックシート』に提出する必要がある書類がどれか書いてあります

また『提出書類等のチェックシート』には提出する税務署の住所等が書いてありますので、この部分を切り取って封筒に貼りつけて郵送用の封筒にします。(もちろん手書きしてもOK)

できた封筒にできた書類を入れて郵送すれば完了です

ここまででできた書類をできた封筒に入れて税務署に郵送すればすべて完了です。税務署に行く必要はありません。

後日指定した銀行に振込みで返金されます。

2016年の確定申告書の提出期間は2月16日~3月15日です。(2015年1月1日~2015年12月31日までの期間の確定申告書を2016年2月16日~3月15日に提出するという意味です)

お疲れ様でした。

2016年3月13日追記 還付金¥8,014円の返金が決定。(国税還付金振込通知書)

確定申告書で申請した通り¥8,014円の返金が決定しました。所得税は国税なので『国税還付金振込通知書』でお知らせが来ます。

還付金¥8,014円が振り込まれました

実際には3月18日に振り込みされますので後は通帳を確認するだけです。

学生のバイト代の場合(市町村民税が関係ない場合)はこれで確認作業も完了です。