風呂場の混合栓のシャワーヘッドを交換する時にホームセンターで売っているクリック式のシャワーヘッドを付けると混合栓本体が壊れる(水漏れする)場合があります。

クリック式(一時止水機能付き)のシャワーヘッドを取り付ける場合は注意が必要です。

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▼TOTOのシャワー混合栓TMG40CRXにホームセンターで購入したクリック式(一時止水付き)のシャワーヘッドを取り付けてしまった例

TOTOのシャワー混合栓TMG40CRXにホームセンターで購入したクリック式(一時止水付き)のシャワーヘッドを取り付けた例

この混合栓(TMG40CRX)には『調圧弁』が無かったためシャワーヘッドをクリック式に交換して1か月くらいで混合栓本体から水漏れしてしまったようです。

※もともとクリックシャワーが付いていない混合栓には『調圧弁』が付いていません。

クリック式(一時止水付き)のシャワーヘッドを取り付ける時は『調圧弁』を付けるか完全には止まらないタイプを使う事

クリック式(一時止水付き)のシャワーヘッドを取り付ける時は『調圧弁』を付けるか、完全には止まらないタイプのシャワーヘッドを使う必要があります。

そうしないとシャワーヘッド部分で一時止水した時に混合栓内の圧力が上がりすぎて混合栓本体から水漏れしてしまう場合があります。

この事はホームセンターで売っているシャワーヘッドのパッケージにも書いてありますが、ほとんどの人は気が付かないようです。

『調圧弁』の有り無しを確認するにはシャワーホースの付け根(=混合栓本体側)を見る(TOTOの場合)

基本的に普通のシャワーヘッドが付いているシャワー混合栓に『調圧弁』は付いていません。

そのため安易にクリック式のシャワーヘッドだけを交換するとしばらくしてから水漏れしてエライ事になってしまいます。

▼TOTO製のTMG40CRX(調圧弁なし)

TOTO製のTMG40CRX(調圧弁なし)

 

▼『調圧弁』付きのTOTO製TMGG40EW(もともとクリックシャワーヘッド)

『調圧弁』付きのTOTO製TMGG40EW

矢印の部分が調圧弁です。クリック式のシャワーヘッドとセットになっているシャワー混合栓にしか調圧弁は付いていません。

本体から水漏れしたTMG40CRX(調圧弁なし)を分解してみると

ホームセンターで買ったクリック式のシャワーヘッドに交換して混合栓本体から水漏れしたTMG40CRX(調圧弁なし)を分解してみると止水用のパッキン(Oリング)部分が変形して水漏れしていました。

本体から水漏れしたTMG40CRX(調圧弁なし)

矢印の部分(温調部分)から水漏れしていました。

本体から水漏れしたTMG40CRX(調圧弁なし)を分解

上記の順番に部品をはずして問題のサーモユニット部を取り出します。

▼取り出したサーモユニット部

サーモユニット部を取り出してみたところ、止水用のOリングが変形していました

止水用のパッキン(=Oリング)が変形して漏水していました。

すでにクリック式のシャワーヘッドを買ってしまって何とかしたい場合は調圧弁(部品)を調達する事もできますが

すでにクリック式のシャワーヘッドを買ってしまって何とかしたい場合は調圧弁(部品)を調達する事もできますが結構な値段がします。

TOTOの混合栓TMG40CRXの場合だと後付けできる調圧弁は『THJ6R』、部品代は定価で税別¥4,950円です。

メーカーと混合栓の型式に合わせて正しい調圧弁を調達する必要があります。

結局のところ節水のためにクリック式のシャワーヘッドを買うなら完全に止まらないタイプを買う事

もちろん調圧弁付きのメーカー純正品クリック式シャワーヘッドもありますが高いので、節水のためにクリック式のシャワーヘッドをホームセンターなどで簡易に買うなら完全に止まらないタイプを購入するのがおすすめです。

完全に止まらないタイプのクリック式のシャワーヘッドはその旨表示されていますが、完全に止まるタイプのシャワーヘッド(=一般的に安いもの)の表示はわかりにくいようです。

▼完全に止まらないタイプの表示例

完全に止まらないタイプのクリック式シャワーヘッドの表示例

パッケージなどの記載事項を読んでもどちらかわからない場合は安全のため『完全に止まるタイプ』だとご判断ください。