TOTO製の洗面台用シャワー混合栓TL385UG1のシャワーセパレータ(THC18R)とバルブカートリッジ(THYF7R)の交換修理をします。

シャワーセパレータの交換は比較的簡単ですが、この混合栓のバルブカートリッジの交換は難しいので自信のない方ははじめからメーカー(TOTOメンテナンス)に依頼する事をお勧めします。

TOTO製洗面台用混合栓TL385UG1

▼この混合栓は型式シールが貼ってあるので補修部品の特定が簡単です。

TOTO製の洗面台用シャワー混合栓TL385UG1

▼TL385UG1のシャワーセパレータ(THC18R)とバルブカートリッジ(THYF7R)を交換します。

TL385UG1のシャワーセパレータ(THC18R)とバルブカートリッジ(THYF7R)

1:TL385UG1のシャワーセパレータ(THC18R)の交換方法

TL385UG1のシャワーセパレータの交換手順は下記です。

  1. シャワーホース側の取り付け部を緩めて外す
  2. パッキンを交換する(パッキンの向きに注意)
  3. 新しいシャワーセパレータを取り付けて完了。
1-1 ▼シャワーホース側の取り付け部を緩めて外す

シャワーホース側の取り付け部を緩めて外す

1-2 ▼パッキンを交換する(パッキンの向きに注意)

パッキンを交換する(パッキンの向きに注意)

古いシャワーヘッド部分を抜いた後、古いパッキンを取り外して新しいパッキンを取り付けます。パッキンを外す時には一応パッキンの溝がある方を確認しておきます。

このパッキンには向きがあり手前側に溝がくるように取り付けます。(水が流れた時にパッキンの溝が拡がる向きにセットします)

1-3 ▼新しいシャワーセパレータ(THC18R)を取り付ける

新しいシャワーセパレータ(THC18R)を取り付けます

形状は変更されていますがメーカー純正品で互換性があります。これで完了です。

2:TL385UG1のバルブカートリッジ(THYF7R)の交換方法

この混合栓のバルブカートリッジの交換は難しいので自信のない方ははじめからメーカー(TOTOメンテナンス)に依頼する事をお勧めします。

具体的にはバルブカートリッジを押さえているナット部分をゆるめる事が一番の難関となります。カートリッジ押さえをゆるめる時に混合栓本体をキチンと保持しないと混合栓の本体が回ってしまいます。

TL385UG1のバルブカートリッジ(THYF7R)の交換手順は下記です。

  1. 水道メータ(など)で確実に水を止める
  2. 洗面台の排水栓をする
  3. 混合栓のつまみを抜く
  4. バルブカートリッジ押さえをゆるめて外す
  5. バルブカートリッジ(THYF7R)を交換する
  6. 逆の手順で組み立てて完了です。
2-1 水道メータの止水栓(など)で水を止める

混合栓を分解する前に確実に止水します。止水が不十分だと部品を外した瞬間に水が噴き出してエライ事になってしまいます。バルブを閉めても水が止まっていない事もあるので注意が必要です。

洗面台の中にある止水栓で止水する場合は水漏れに注意します。長い間動かしていない止水栓は動かすとほぼ水漏れします。下記記事などもご参照ください。

洗面台のシングルレバー混合栓のバルブ部(シングルレバーカートリッジ)を交換する時の注意事項

2-2 洗面台の排水栓をする

外した部品が排水口に落ちていかないようにという意味です。部品を排水口に落とすと余分な作業が増えてしまいます。

2-3 混合栓のつまみを抜く

混合栓のつまみを抜く

この混合栓のツマミは固定ネジが無く、軸方向に引っ張ると抜けます。(固いですが)

ここで見えるバルブカートリッジ押さえをゆるめる事が一番の難関です。

2-4 バルブカートリッジ押さえをゆるめて外す

TL385UG1のバルブカートリッジ押さえのゆるめかた(施工説明書)

↑こちらが施工説明書です。混合栓本体が回らないように保持する専用工具が必要です。

▼TL385UG1の裏側にある穴の実物がこちら

TL385UG1の裏側にある穴の実物がこちら

この穴に専用工具を差し込んで混合栓本体が回らないように保持してナットをゆるめます。

▼工具をセットしたのがこの状態です(ゆるめる時)

工具をセットしたのがこの状態です(ゆるめる時)

※この状態で工具から手をはなすと工具が落下して洗面器(陶器)が割れる事になります。十分ご注意ください。

2-5 バルブカートリッジ(THYF7R)を交換する

押さえナットがゆるんで外せたら古いバルブカートリッジと(本体内に残っていたら)パッキンを取り外します。

ナットがゆるんで外せたら古いバルブカートリッジと(本体内に残っていたら)パッキンを取り外します。

バルブカートリッジには合わせがあります。本体に合う位置に新しいカートリッジを組み込み、ナットを締めます。

本体に合う位置に新しいカートリッジを組み込み、ナットを締めます

ナットを締める時はゆるめる時と逆に工具をセットします。

2-6 以降逆の手順で組み立てて完了です。

逆の手順で組み立てて完了

必要であれば洗面台の下のバルブで湯量と水量を調節して完了です。洗面台の下のバルブは湯、水ともに一般的には全開にしません。(全開にすると水が出すぎてはねるため)

止水栓を動かしたら水漏れの確認をお忘れなく。

▼TOTO洗面台用混合栓TL385UG1の部品展開図、部品

TOTO洗面台用混合栓TL385UG1の部品展開図

クリックで拡大表示します。部品展開図はTOTOのホームページでダウンロードできます。

バルブカートリッジ(THYF7R)の交換には専用工具(TZ36)が必要ですがさほど高い物ではありません。

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ご参考になさってください。