シャワートイレ(ウォシュレット)を自分で交換する方法と自分で交換する時の注意点(水漏れ注意)

先日自宅のシャワートイレを交換した時にネット検索していたら『自分で簡単に取替できました』というレビューがあまりにも多かったので注意です。

シャワートイレの交換自体は器用な方でしたらできると思います。問題は水漏れさせない事です。

集合住宅では素人は取替しない。

集合住宅(アパートやマンション)でトイレから水漏れさせると、最悪、下の階まで漏水します。被害額が高額になりますので素人工事はおすすめしません。

自分で取替して階下に漏水させた場合、下の階の被害の高額な賠償責任が発生します。プロに頼んでも工事費は1万円以下だと思います。さあどっち?

▼取替前
既設 INAX製のシャワートイレ

集合住宅ではない場合にはじめて自己責任でやってみますか、となります。

ネットのレビューでは『簡単にできました。でも自己責任で』と書いてあってとても気になります。

『自己責任で』交換して良いのは失敗した時にほかの方に迷惑がかからない場合だけです。

具体的な手順と水漏れの注意点は下記です。以下を見て自信が無い時はあきらめてプロに頼みましょう。

止水栓を閉め(水漏れ注意)て、古いシャワートイレを撤去する。

トイレの止水栓は何種類かあります。ウチのはマイナスドライバーで閉めるタイプの止水栓でした。

 

▼止水栓のバルブが内側で動くタイプ
トイレの止水栓を閉める

あまり止水栓が古いと閉めた時に止水栓自体から水漏れします。というか古い止水栓は閉めるだけで水漏れします。微量の水漏れだと気が付かずに工事完了してしまう事があります。

→後日下の階に漏水してエライ事になるパターンです。

このタイプの止水栓から水漏れすると素人が修理するのは難しいので注意が必要です。(あやしい場合は水道メーターの所の元バルブで水を止めたりします)

また水を止めたと思ってもきちんと止まっていない場合があります。(止水栓が古い時など)

水が完全に止まっていない状態で配管を外してしまうと大量に水漏れしてエライ事になります。配管を外す前に必ず完全に水が止まっている事を確認します。

▼このタイプの止水栓であれば止水栓本体から水漏れした時でも六角ナット部分を締めれば水漏れが止まる場合が多いです。
六角ナットを締めれば水漏れが止まる事が多い止水栓

ベースプレートを取り付けて位置を調整する。

▼ベースプレートを取り付けてから
ベースプレートを取り付け

 

▼シャワートイレ本体を一度仮置きして位置を確認します。
ベースプレートの位置調整

 

▼上の写真の場合ベースプレートをタンク側に寄せて調整します。
ベースプレートをタンク側に寄せて調整

先にシャワートイレ本体に給水管を接続する(水漏れ注意)

後からだと狭くてやりにくいのでシャワートイレ本体を取り付ける前にシャワートイレ本体側に給水管を取り付けます。

▼クリップ式の場合クリップを前から差し込みがちですが、できれば裏側から差し込むと確認がしやすくなります。
クリップの差し込み位置確認

けっこう斜めにハマってしまいますのでクリップをハメてから1周回して良く確認します。クリップが斜めにハマっていると水圧がかかってから外れてエライ事になります。

止水栓側も給水管を接続します(水漏れ注意)

シャワートイレ本体を取り付けてから止水栓側の給水管も接続します。

▼注意点は同じです。
止水栓側も接続します。

 

▼クリップの位置を良く確認してから外れ止めをします。
クリップの位置を良く確認してから外れ止めをします。

クリップが斜めにハマっていると水圧がかかってから外れてエライ事になります。

良く確認してから止水栓を開けて水漏れ確認をします。

▼シャワートイレ取替完了です。
シャワートイレ取替完了

別パターン:タンクの横から給水している場合の注意

タンクの横から給水している場合の注意

今回は違いますがタンクの横から給水しているタイプ場合、上の写真のナットを締める時に注意しないとタンクの中のボールタップが回ってしまい、タンクへの給水が止まらなくなります。

上の写真のナットを締める時はタンクのフタを一度外してボールタップが回らないようにおさえつつ締める事をおすすめします。

シロウトの方は設置できればOKと考えがちですがシロウトの方が気が付かない事にまで注意をするのがプロとシロウトの違いです。まぁ現在はシロウトのような自称プロも多いので注意が必要です。