ガス給湯器が故障した時は、おおむね下記の順序で対処します。

  1. リモコンの故障表示を確認する。(リモコンが無い場合は不要)
  2. 給湯器本体の型式、製造メーカー、製造年月を確認する。
  3. メーカーに電話して修理できるかどうか確認後、修理依頼する。

リモコンの故障表示を確認する。

ガス給湯器の故障:リモコンの故障表示

最近のガス給湯器の故障表示は、おおむね時計表示の部分に3ケタで表示されます。
上記の写真の場合は故障表示『543』となります。

リモコンが無い場合は不要(確認できない)です。

給湯器本体の型式、製造メーカー、製造年月を確認する。

これは給湯器本体に貼ってあるシール(=製造銘板)を見ればわかります)

ガス給湯器の本体製造銘板(シール)

上記の写真の場合、リンナイ製の給湯器で、製品型式がHS-0702ARSまたはRH-61W、製造年月が2003年3月製造品とわかります。

本体の型式は2つ以上書いてある場合がありますが、すべて控えて電話でどちらか確認すればOKです。

OEM型式とは上記の場合、東邦ガスで販売する時の型式で本質的には同じ物です。ただしメーカーに問い合わせる時はメーカー型式を言った方がすぐに話が通じます。

メーカーに電話して修理できるかどうか確認後、修理依頼する。

型式と製造年月、故障表示までわかれば、メーカーの修理受付に電話すると修理可能かどうかと概算費用を教えてくれます(聞けば)。

10年以上前の商品で修理部品が製造打ち切りになっていて、かつ、部品在庫も無くなっていると修理不能になる場合があります。そんな時に確認せず修理に来てもらうと出張費だけ払う事になります。

製造銘板は写真のように日焼けして読めなくなる場合があります。機器を設置した時にもらえる説明書には設置日や形式が書いてありますのでなくさないように保管しておけば型式やメーカーが分からなくなるという事がありません。

メーカーに電話した時に『見てみないとわからない』と言われた場合。

電話のオペレーターによっては、夜間や休日など不慣れな方がでると要領を得ない場合があります。

そういった場合はまず受付をしてもらってから、修理担当の人から電話で回答していただくように依頼します。

『修理担当の方と直接打ち合わせて、実際に修理に来てもらうかどうか決めます』と伝言してもらいます。(そこそこ古い場合)

設置後10年以上経過していてそもそも部品が無い場合でも平気でやってくる修理の方もいます。来たからには出張費を請求されますので修理可能かどうか確認してから来てもらうようにします。

メーカーに修理依頼する理由

メーカーの指定修理業者の場合、出張すれば出張費がかかりますが、部品交換をする前に概算の修理費用を言って、お客様の了解をいただいてから部品交換をするルールになっています。

またメーカーを経由して修理依頼をした場合、各メーカーごとに標準修理料金が設定されています。メーカー指定の修理業者ではその縛りがあるため、同じ部品の交換であれば大幅に修理費用が変わる事はありません。

24時間営業の(レベルの低い)業者だといきなり修理してぼったくられる場合がありますので注意しましょう。しかもぼったくられた時にクレームを言う先がないので泣き寝入りになりかねません。

メーカー経由で修理依頼してぼったくられた(と思った)場合、メーカーにクレームが言えます。