アンダーシンクタイプのクリンスイの蛇口『A601』のバルブ(=スピンドル)を交換をしました。

クリンスイの蛇口『A601』には初期型と後期型がありスピンドル(=バルブ)が違います。

アンダーシンクタイプのクリンスイの蛇口『A601』のバルブ(=スピンドル)を交換

▲これは初期型の『A601(スピンドルはA20-3)』です。

ネット上の情報では初期型:『A601(スピンドルはA20-3)』と後期型:『A601EX(スピンドルはASB-3)』を混同しているものがあり、結果的に『部品が合わない』という事が発生しているようです。

初期型『A601(スピンドルはA20-3)』と後期型『A601EX(スピンドルはASB-3)』の判別方法

初期型『A601』と後期型『A601EX』の間違いのない判別方法は水栓本体の取り付け方です。

▼初期型『A601(スピンドルはA20-3)』:カウンターの裏からナットで取り付け

初期型『A601(スピンドルはA20-3)』:カウンターの裏からナットで取り付け

▼後期型『A601EX(スピンドルはASB-3)』:上面施工

•後期型『A601EX(スピンドルはASB-3)』:上面施工

この水栓はあちこちのメーカーにOEMしているようで、ツマミとかの違いで判断するより水栓本体の取り付け方法で判断した方が間違いないかと思います。

クリンスイA601のバルブ(=スピンドル)の交換手順

▼1:ツマミを取り外します(ネジ止め)

クリンスイA601のバルブ(=スピンドル)A20-3の交換手順

▼2:カラーを外します。これはポンプラなどで簡単に外せます。

クリンスイA601のバルブ(=スピンドル)A20-3の交換手順

▼3:この修理で一番の難関、スピンドルを外します。

クリンスイA601のバルブ(=スピンドル)A20-3の交換手順

スピンドルが固着しているため、スピンドルを外す(ゆるめる)のがこの修理での最難関です。

モンキーをかけてそのまま緩める方向に回すとカウンターが変形しそうになります。そのため少し重めのモンキーと金づちを使ってゆるめます。この部分のゆるめ方は下記の記事のコメント欄をご参考に。

TOTO製の洗面台用洗髪サーモ混合栓TL846AXのバルブ部TH673Rの交換修理

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▼4:スピンドルが外せたら必ず内部を確認します

スピンドルが外せたら必ず内部を確認します

内部に異物(ゴミや部品のカケラ)が無いこと、当たり面のカケなどが無いことを確認します。

意外とバルブのプラスチック部分がくっついて内部に残っていたりするようです。

▼あとは逆の手順で新しい部品(スピンドル)を組み込めば完了です

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新しいバルブを組み込むときはモンキーだけでOKです。組み込むときはトンカチは使いません。

初期型『A601(スピンドルはA20-3)』と後期型『A601EX(スピンドルはASB-3)』の部品取り寄せ

初期型『A601』のスピンドル『A20-3』≒『カクダイ クォーター上部070-001』です。

初期型の『A601』用のスピンドル『A20-3』はすでに手に入らない感じです。互換品として『カクダイ製のクオーター上部070-001』があります。私もカクダイの部品を取り寄せました。

『カクダイ製のクオーター上部070-001』にはツマミの取り付けネジとネジ部の化粧キャップが付いていません。バルブ自体は同じものです。

カクダイ クォーター上部 070-001(アマゾン)

カクダイ クオーター上部070-001(楽天)

上記のアマゾンのページのコメント欄にはやってみた方の多くのコメントがあります。(A601とA601EXを混同している方もいます)

『カクダイ製のクオーター上部070-001』

▲新しい部品

▼交換した部品(古い部品)

『カクダイ製のクオーター上部070-001』

後期型『A601EX』のスピンドル『ASB-3』は楽天で売ってます。アマゾンでは見かけませんでした。

クリンスイ スピンドルASB-3(楽天)

バルブ(スピンドル)の交換は水を止めてから作業に入ってくださいね~