家庭用ポリブデン管(黄色かかった乳白色で透明じゃない樹脂管)の漏水修理のポイントは管サイズの見極めです。

同じ樹脂管でも架橋ポリエチレン管(半透明の樹脂管)とは継ぎ手が基本的に違います。この記事ではポリブデン管について記載しています。

家庭用のポリブデン管のよくあるサイズ(口径)は3種類です。呼び13(内径が約13mm)、呼び16(内径が約16mm)、呼び20(内径が約20mm)です。JIS規格なので製造メーカーが違ってもポリブデン管そのもののサイズは同じです。

ポリブデン管にJIS規格サイズ

ポリブデン管 呼び16

継ぎ手部分に呼び径(この場合は16)が書いてあれば話は早いのですが、書いてない場合は管の外径をノギスで測って管径を特定します。ノギスはダイソーで売っている100円ので十分です。

外径17mmなら呼び13、外径22mmなら呼び16、外径27mmなら呼び20となります。

あとは呼び径にあった必要な継ぎ手を調達すればOKです。

呼び径16用のオスねじアダプター:NAM16J(テーパーネジ)

ネジ部分はテーパーネジと並行ネジがあります。並行ネジでないといけない場合は限定的です。どちらかわからない場合はテーパーネジを選んでおけばほぼ間違いはありません。

ポリブデン管用継ぎ手の型式の読み方

プッシュマスター継ぎ手の種類

▲ブリジストン製のポリブデン管用継ぎ手(商品名:プッシュマスター)のオスアダプターの型式です。

例)NAM16Jなら差し込むポリブデン管の管径が呼び16用(外径22mm)でネジ側がR3/4(3/4インチのテーパーネジ)という意味です。楽天などでバラ売りしています。

ネジ側のR3/4は3/4インチ=いわゆる20mmのテーパーネジ
R1/2は1/2インチ=いわゆる15mmのテーパーネジ を表しています。

ちなみにG1/2だと1/2インチの並行ネジになります。

ブリジストン製のポリブデン管用継ぎ手(商品名:プッシュマスター)での作業手順

1.漏水個所を特定する

漏水個所を特定する

今回は給湯配管の矢印の位置で漏れていました。

2.既設のポリブデン管を適切な位置でカットする

既設のポリブデン管を適切な位置でカットする

よく切れるパイプカッター(ハサミ状の工具)でカットします。古くなって刃が切れない工具を使うとパイプが変形してしまいます。

3.ポリブデン管用継ぎ手(商品名:プッシュマスター)を所定の位置まで差し込みます

ポリブデン管用継ぎ手(商品名:プッシュマスター)を所定の位置まで差し込みます

ブリジストン製のポリブデン管用継ぎ手(商品名:プッシュマスター)は必要な位置まで差し込むと管端が見えるようになっています。(管端が見える位置まで管を差し込めばOK)

差し込んだ後、逆に引っ張って抜けないことを確認します。

この写真の継ぎ手は『NAM16J』です。ポリブデン管側が呼び16、ネジ側がR3/4テーパーネジです。

4.接続管などでつないで完了

接続管などでつないで水漏れを確認します。

接続管で接続する

必要に応じて保温材を巻きます。

必要に応じて保温材を巻いて完了

ポリブデン管用継ぎ手ならブリジストン製の商品名:プッシュマスターがおすすめ

ポリブデン管用継ぎ手なら施工性が良いのでブリジストン製の商品名:プッシュマスターがおすすめです。プッシュマスターは管の差し込みができたかどうかが目視で確認できるようになっているので、差し込み不足による施工不良が防止できます(見れば)。

ブリジストン製プッシュマスターに限らず、ワンタッチ式のポリブデン管用継ぎ手は一度パイプを差すと抜くことができません。間違えてパイプを差し込んでしまった場合、切り捨てて新しい継ぎ手を使う必要があるので十分注意します。(継ぎ手が高いですし)

メーカーから取り寄せる場合はバラでは取り寄せできませんが、楽天やアマゾンでは送料がかかりますがバラで取り寄せできます。

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