ファミリーマートでクレジットカードの券面を店員がスマホで撮影して客のクレジットカードを不正使用したニュースについて補足です。


 

ファミリーマートの店員が客のクレジットカードをスマホで撮影し、撮影したカード番号を使っていろいろ購入したようです。

元コンビニ店員 電子マネー不正チャージ
日本テレビ系(NNN) 5月28日(木)12時47分配信

警視庁によると、容疑者は去年から51回にわたって、他人のクレジットカード番号などを使い、電子マネー17万6000円分を不正にチャージした疑いがもたれている。容疑者は、東京・調布市内のコンビニで働いていたが、支払いの際、客からクレジットカードを「機械の調子が悪い」などと言って預かり、カード番号などをメモしたり、スマートフォンで撮影したりしていたという。

クレジットカードはカードその物が盗まれなくても番号を知られるだけで不正使用されます

以前にも記事にしましたが、クレジットカードはカードその物が無くても番号を知られると不正使用されます。

▼具体的にはクレジットカード表面の【カード番号】、【有効期限】、【氏名】と

クレジットカード表面、カード番号、有効期限

▼カード裏面の【セキュリティコード】の部分だけあれば十分です。

クレジットカード裏面、セキュリティコード

コンビニに限らずカード決済はお客様が見ている状態で決済する事になっています。店員がカードを持って裏に入って行ったらカード番号を撮影されていると考えましょう。

気が付いた時点ですぐにカード会社に連絡すれば不正使用分の請求は止められますので心配はないのですが、カードは作り直しとなりますのでそれなりに面倒です。

クレジットカードの不正使用に気が付く方法は請求書の確認

カメラをレジまわりのどこかに固定して動画で撮影されるとまったく気が付かないと思います。不正使用に気がつくにはカード会社からの請求書を確認する以外にありません。

カード会社からの請求書は必ず目を通すとともに、ネットで毎月明細を確認する自信がない時は有料でも紙の請求書(明細書)を送ってもらうようにしましょう。

現在はどのカード会社も自社の経費削減のためにWEB明細にするように推してきます。web明細はついつい確認を忘れますのでおすすめできません。

クレジットカード番号を盗んで不正使用してもバレますから

この容疑者は盗んだカード情報でゲームのポイントを購入したり電子マネーをチャージしていたようです。

基本的にこの方法では警察が調べればだれがやったか必ず特定されます。被害者の方々が被害に気が付かなかったから捜査が入らず、その間に何度も不正購入したのだと思われます。

いまだに未解決の楽天市場でクレジットカードを不正使用された件

カード会社から請求が来なかったので実被害はありませんでしたが、わが家でも楽天市場のアカウントに不正ログインされて楽天市場に登録したあったクレジットカードが不正使用されました

この件は警察に行って被害届を出しましたがいまだに未解決のままです。

この件のクレジットカードの現金化のしくみはドラクエを使ったRMT(リアルマネートレーディング)だと考えています。

不正に手に入れた楽天のIDとパスワードで不正ログイン → 楽天に登録してあったカードでダウンロード版のドラゴンクエストを大量に購入 → ロボットを使ってドラクエをプレイしてゴールドやレアアイテムを貯めて → 手に入れたゴールドやレアアイテムをネットオークションなどで販売して現金化 という流れです。

タダでドラクエを入手すればそれなりの利益が上げられるようです。ただしこの手法はかなり大がかりで、実際の作業は警察の調べによると中国からおこなっているようです。個人で真似できるレベルではありません。

不正使用されないように気を付ける、不正使用に気が付いたらすぐカード会社へ連絡する

結局のところこの点につきます。個人の使用であれば基本的にクレジットカードを不正使用された分は数か月さかのぼって保障されます。

クレジットカード裏面には必ず署名する。署名が無いと保障されない。

署名程度でかと思うかもしれませんが、どのカード会社もクレジットカードの裏面に名前を書いてないとカードを落として不正使用された時に保障されません。

クレジットカードを落とした後に『署名してありました』とカード会社に言って保障してもらったとしても、落としたカードが誰かに拾われて警察に届くとカード会社に連絡が行きます。実際には署名が無かったとして保障した分の返金請求が来たという話もあります。

カードの裏面には必ず署名しましょう。