道路側の電気工事(電線工事)で中性線欠損(中性線欠相)してエアコン他が過電圧で壊れた件。

※中性線欠相とは3本ある電線の内、真ん中の白い線(=中性線)だけが切れるとブレーカー下流にある家電製品に200ボルトがかかって壊れる現象。

電柱からの引込み線 中性線欠相

 

2015/5/17追記 問題解決の角度から記事を追加しました。

 


 

この件は、実際にわが家でおこった事です。

わが家の場合はたまたま家に人がいたときに発生したため比較的簡単に解決しましたが、不在時に中性線欠相が発生すると電気工事会社がなかなか責任を認めないため解決に労力が必要になります。

国民生活センターにも中性線欠相に関する相談が寄せられています。

自宅の電気がついたり消えたりしたので、おかしいと思い電気工事会社に来てもらい調査したところ、分電盤とブレーカーの接続部分の配線が焼け焦げていた。

通常100V の電圧なのに200V が加わり自宅にある家電製品が故障した。

家電製品の補償を求めたが、前例がないので補償はできないと断られた。対応に納得できない。

10日前コンセントから異常音が鳴り、家電製品などから白煙が出た。家電製品はほとんど使えなくなり保険はおりず、70 万円の被害を受けた。

電気工事屋から屋外引込線の断線が原因といわれすぐ電力会社に来てもらった。電力会社が「管理範囲外の電線なので責任は当社にはない」という。

中性線欠相でコンセントにつないでいた電気製品に200V がかかり故障した。買い替えを含めると修理費用は43 万円になる。電力会社やブレーカーのメーカーに申し出たが費用は自分で払うしかないのか。

わが家の場合も工事業者は当初責任を認めようとしませんでした。

下請けの業者は元請けには弱いものです。そういった場合は元請けの電力会社(中部電力)に電線工事による中性線欠相が原因ではないかと問い合わせをしましょう。

この件に限らず下請け業者と話をしても時間のムダになる事が多いものです。どこに話をすれば良いかはその都度検討して適切なところへ話をするようにしましょう。

中性線欠相(中性線欠損)の原理(回路図)
※中性線欠相は古い住宅では、配線の劣化でも発生します。古い住宅の場合、中性線欠相は火災の原因となりますので別の意味で注意が必要です。

また、自分の所有物(所有範囲)で劣化により中性線が切れた場合は、当然ながら修理費用は自己負担になります。(保険をかけていない場合)
 
電力会社の設備と使用者の設備(電気配線)
 

 以下はりんごブログの記事と同じ内容ですが、本質的に伝えたい事は上記の部分です。


現在ほとんどのご家庭の電気の引込み線は3本あるタイプ(200ボルトが使えるタイプ)です。

ご存じでない方もいらっしゃると思いますが、電気が来ている状態で3本のうちの真ん中の線だけが切れると家庭内のコンセントへ200ボルトが出てしまいます。

当然、100ボルト用の家電製品は壊れてしまいます。

これが中性線欠損(中性線欠相)なんですが、昨日わが家の前の道路の電線工事の時に発生した模様です。

さいわい冷蔵庫とパソコンは助かったのですが、エアコン1台、オーブン、DVDレコーダー1台、浴室の換気扇、蛍光灯が1つ壊れました。

まぁめったに無い事だとは思いますが工事業者の方に言ってもなかなか認めないので、もし同様な事があった時にはご参考にしてください。

具体的な状況としては、

(落雷が無い天候の時に)
近所で電気工事をしていて、
家に帰ってきたら漏電ブレーカーが落ちていて、
複数個の家電製品の電源が入らない状態になっていた

場合は中性線欠損(中性線欠相)を疑って、電気工事業者または電力会社へ問い合わせした方が良いかと思います。

家電製品は買い替えれば済みますが、コンセント裏やブレーカー周りの配線がショートして炭化しているとあとあと火災の原因となりますので確認が必要です。
(ウチも一応確認してもらいました)

無き寝入りするには被害が大きすぎます。不在時に上記のような状況になっていると落雷を考えてしまいますのでご注意下さい。

国民生活センターの中性線欠相の記事
↑記事中に「中性線欠相保護機能付きの漏電ブレーカーに取り替える事が有効」とありますが、火災の防止には有効ですが家電製品は保護しきれないようです。

ウチの漏電ブレーカーも「中性線欠相保護機能付き」でしたが、反応速度が「135ボルト以上になると1秒以内に電源を遮断」となっていまして、家電製品の保護は難しい感じです。